閉回路理論とスキーマ理論~同じ練習を繰り返すか、色々な練習を行うか~

スポーツ
<strong><span class="bold-blue">とりたけ</span></strong>
とりたけ

みなさんこんにちは、とりたけです🐤

スポーツを行っているみなさん、特に競技力向上を目指している方は日々練習に励んでいることでしょう。

今回は練習方法に関する記事です。

みなさんは練習を行う際、同じ内容の練習を繰り返しますか?

それとも練習にバリエーションを加えますか?

結論から申し上げますと、練習にはバリエーションを加えるのが良いでしょう。

今回は、なぜ練習にバリエーションを加えるのがいいのかについて、閉回路理論スキーマ理論の観点から解説していきます。

なお今回の記事では、ダーツやボールの的あてのように、運動の正確性を高めるための練習を前提としています。

Darts, Board, Target, Game, Accuracy, Bullseye

一定練習と多様性練習

まずは、一定練習と多様性練習について理解する必要があります。

一定練習

ボールの的あてなどの練習をする際、達成すべき距離と同じ距離から何度も繰り返し練習を行うこと

例)20m先の的にボールを当てたい → 的から20mの距離で何度も的あて練習を繰り返す。

多様性練習

ボールの的あてなどの練習をする際、色々な距離から練習を行う。

例)20m先の的にボールを当てたい → 的から15m、20m、25mの距離で練習を行う。

以上が一定練習と多様性練習についてです。

閉回路理論とスキーマ理論

さて、難しい言葉が出てきましたね。

でもご安心ください

一定練習と多様性練習について理解できていればすぐにわかると思います。

閉回路理論

一定練習の有効性について述べた理論。

一定練習を繰り返すことで誤差が少しずつ修正されていき、正確な運動をするための感覚が身につくと考えられている。

一定練習を繰り返す

    ⇓

こんな感じで運動をすればいいんだ!」というイメージが強くなる。

そしてそれが正確な運動につながる。

スキーマ理論

多様性練習の有効性について述べた理論。

ボールの的あての場合、多様な距離から練習することで、その距離に対応した力の出し方が分かるようになると考えられている。

多様性練習を繰り返す

     ⇓

この距離だとこのくらいの力を出せばいい」という感覚が分かるようになる。

そしてそれが正確な運動につながる。

一定練習と多様性練習についての実験

ここである実験について紹介します。

握力課題において、目標の力量を設定し、その目標力量を発揮するための練習として、一定練習群と多様性練習群とを比較しました。

一定練習群 → 目標力量のみを200試行

多様性練習群 → 目標力量100試行 + 目標力量前後の力量4種類を25試行ずつの計200試行

(結果)

習得中は、一定練習群の方が正確な運動ができていた。

しかし、翌日に同じ課題を行ったところ、多様性練習群の方が正確だった。

つまり、一定練習は即効性はあるものの、持続的な運動学習においては多様性練習の方が有効であることが示唆された。

以上のことから、多様性練習の方が有効であるといえます。

まとめ

一定練習 … 同じ練習を繰り返す。

多様性練習 … いろんな練習を行う。

閉回路理論 … 一定練習の有効性を述べている。

スキーマ理論 … 多様性練習の有効性を述べている。

運動学習において、一定練習は即効性があるが、持続性は多様性練習の方がある。

つまり、多様性練習の方が有効である。

みなさんも練習を行う際は、練習にバリエーションを加えてみてください!

そして、おすすめの記事も紹介するのでこちらもぜひ読んでみてください!

原点にかえろう!そもそもスポーツ科学ってなに?~学問としてのスポーツとは~

論文紹介~練習時間がたくさん確保できないランナー必見!SITの効果について~

にほんブログ村 その他スポーツブログ スポーツ科学へ
にほんブログ村

コメント

タイトルとURLをコピーしました